高校生の起立性調節障害 出席日数と進級に向き合う親のサポートを解説する記事のアイキャッチ

朝起きられず遅刻や欠席が続き、「このままだと出席日数が足りなくなる」と担任から連絡が来た。中学の頃より事態は切実なのに、本人は焦る素振りも見せず、親としてどう動けばいいのか分からない。高校生の起立性調節障害には、中学生とは違う難しさがあります。

こんにちは。名古屋駅近くで「きりん接骨院 名駅院」を運営している柔道整復師の三ツ村崚聖です。施術歴20年以上・延べ11万回以上の臨床のなかで、起立性調節障害に悩む高校生と保護者の方に数多く向き合ってきました。この記事では、高校生ならではの事情(出席日数・進級・受験)を踏まえた親のサポートと、体の側からできることをお伝えします。

高校生の起立性調節障害、中学生と何が違う?

高校生に見られる症状と特徴

症状そのものは中学生と同じです。朝起きられない、立ちくらみ、午前中の頭痛やだるさ、夕方以降の回復。思春期後半でも自律神経と血圧調整のアンバランスは続き、通学距離が伸びたり生活が夜型に傾いたりする高校生活は、症状を長引かせる条件がそろいやすい環境です。

「高校生にもなって」と見られがちですが、体の仕組みの問題であることは変わりません。起立性調節障害の基本的な理解と家庭での接し方は、起立性調節障害の子に親ができることの記事で解説しています。まだの方はそちらから読んでいただくのがおすすめです。

出席日数・進級という、中学にはないプレッシャー

高校が中学と決定的に違うのは、欠席や遅刻がそのまま進級・卒業に関わることです。義務教育ではないため、出席日数と単位の壁が現実に存在します。この「タイムリミットのある焦り」が親子双方のストレスになり、症状をさらに悪化させる悪循環が、高校生の起立性調節障害のいちばんの難しさです。

だからこそ、症状への対処と並行して、学校の制度を知り、使えるものを使う動きが大切になります。これは後半で詳しくお話しします。

受診の目安

まだ受診していない場合は、小児科(高校生も対応します)や内科で相談してください。失神を繰り返す、動悸や胸痛を伴う、体重が減っていくといった場合は早めの受診が必要です。診断があると学校との話し合いも格段に進めやすくなります。私たちは医師ではないため診断はできず、医療機関での確認が出発点です。

なぜ高校生で続く・強まるのか

睡眠リズムの後ろ倒しと自律神経

思春期後半は、体内時計がもともと後ろにずれやすい時期です。そこに課題・スマホ・SNSが重なって就寝が遅くなり、朝に交感神経が立ち上がらない状態が固定化しやすくなります。「夜更かしのせい」と単純に叱れないのは、眠れないこと自体が症状の一部でもあるからです。

通学と授業時間の長さによる消耗

電車通学での立ちっぱなし、重いカバン、長い授業時間。高校生活は、循環の弱った体には想像以上の消耗です。午前を耐えるだけで体力を使い果たし、帰宅後に動けなくなる。この消耗の蓄積が、回復を遅らせる要因になります。

姿勢・循環の視点(FJA)

当院で高校生の体を確認すると、猫背で胸郭がかたく、呼吸の浅い状態が多く見られます。FJAという評価法で、胸郭や背骨の動きのエラー、組織の滑走、神経の制御を確認すると、血液を押し上げる力を妨げている体の側の要因が見えてきます。成長がほぼ落ち着く高校生は、体を整えたときの反応が出やすい年代でもあります。

親ができること|高校生ならではのサポート

学校との連携と交渉

まず、診断書をもとに担任・養護教諭・学年主任と情報を共有してください。遅刻しての登校を認めてもらう、午後からの出席でも授業に入れるようにする、保健室経由の登校を使う。学校によって使える制度は違いますが、話し合いで選択肢が広がるケースは多くあります。「怠けではなく症状」という共通理解を、書面(診断書)で作ることがポイントです。

選択肢を知っておく

今の学校で進級が難しくなった場合も、道が閉ざされるわけではありません。休学、転学、通信制・定時制への編入など、学びを続ける選択肢は複数あります。すぐに決める必要はありませんが、親が選択肢を知っているだけで「最悪の事態」への不安が減り、その余裕はお子さんにも伝わります。

本人の自尊心を守る関わり

高校生は、自分の状況を誰より本人が分かっています。「みんなは普通に通っているのに」という自己嫌悪を深めている時期に、親からの叱責や落胆は最も響きます。進捗を毎日確認するのではなく、「体調が整ってきているか」を長い目で見る。できた日を一緒に喜び、できない日を責めない。この積み重ねが、回復の土台になります。

やりがちな間違い

「高校生にもなって」と叱る

年齢が上がったから意志で解決できる、というものではありません。叱責はストレスを増やし、自律神経の乱れを深めるだけでなく、親に相談しなくなるという二次的な問題を生みます。

進路の話を焦らせる

「このままだと大学は」「就職は」という話を体調が悪い時期にぶつけても、不安で症状が強まるだけです。進路の話は、体調が上向いたタイミングで、選択肢を並べる形でするのが有効です。

本人任せにしすぎる

「もう高校生だから」と学校との交渉や通院の判断まで本人任せにすると、動けないまま時間だけが過ぎることがあります。方針は本人と相談しつつ、制度の調査や学校への連絡といった「大人の仕事」は親が引き受けてください。

まとめ|出席日数の焦りより、体の回復を軸に

きりん接骨院 名駅院のアプローチ

当院では、FJAで胸郭・背骨・首まわりの動きのエラーを整え、姿勢循環整体で全身の姿勢と血流・リンパの流れを整えます。強い刺激のないやさしい施術です。以前来院された高校2年生の男の子は、遅刻が続き進級が危うい状態でしたが、体の調整と朝のルーティンの工夫、学校との連携を組み合わせ、数週間後には「1限に間に合う日が増えてきた」とお母さまから伺いました。経過には個人差がありますが、体・家庭・学校の三方向から支える意味を実感した例です。

この記事の要点

  • 高校生の起立性調節障害は、出席日数・進級という現実的なプレッシャーが重なるのが特徴
  • 診断書をもとに学校と連携し、使える制度を使う
  • 進級が難しい場合の選択肢も親が知っておくと、家庭の不安が減る
  • 叱責・焦らせ・本人任せは逆効果。体調の回復を軸に長い目で
  • 体の側からは、姿勢と循環を整えるアプローチがある

親子でも、保護者の方だけでも

きりん接骨院 名駅院は名古屋駅から徒歩3分。学校帰りにも通いやすい立地です。お子さんの体の状態を丁寧に評価し、ご家庭と学校でできることもあわせてお伝えします。まず保護者の方だけでのご相談も歓迎です。

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