大人の起立性調節障害 朝起きられない原因と対処法を解説する記事のアイキャッチ

朝、目は覚めているのに体が起き上がらない。立ち上がるとくらっとする。午前中は頭がぼんやりして仕事にならないのに、夕方になると調子が戻ってくる。周りからは「気合いが足りない」と思われそうで、誰にも相談できずにいませんか。

こんにちは。名古屋駅近くで「きりん接骨院 名駅院」を運営している柔道整復師の三ツ村崚聖です。起立性調節障害は思春期の子どもに多い症状として知られていますが、施術歴20年以上・延べ11万回以上の臨床のなかで、同じような症状に悩む大人の方にも数多く出会ってきました。この記事では、大人の起立性調節障害の症状セルフチェックから、仕事と付き合いながらの対処法までをお伝えします。

大人にも起こる起立性調節障害とは

大人に見られる症状セルフチェック

次の項目に、いくつ当てはまるか確認してみてください。

  • 朝、目は覚めるのに体が動かず、起き上がるまでに時間がかかる
  • 立ち上がった時に立ちくらみやめまいがする
  • 午前中は頭がぼんやりして、集中できない
  • 午後から夕方にかけて、ようやく調子が上がってくる
  • 朝礼や電車など、立ちっぱなしの場面で気分が悪くなる
  • 雨の日や気圧の変化で症状が強くなる
  • 入浴後にのぼせたり、だるくなったりしやすい

複数当てはまる場合、自律神経による血圧調整がうまく働いていない可能性があります。原因不明の朝の不調に、体の仕組みという説明がつくかもしれません。

「子どもの病気」と思われがちな理由

起立性調節障害は思春期に多いため、大人の同じ症状は「低血圧だから」「疲れているだけ」「自律神経失調症」と、あいまいなまま流されがちです。学生時代から朝が苦手なまま大人になった持ち越し型の方もいれば、仕事のストレスや生活の乱れをきっかけに大人になってから症状が強くなる方もいます。

「甘え」でも「気合い不足」でもなく、朝に血圧が上がりにくく脳への血流が足りていないという体の状態。まずこの理解が、対処の出発点になります。

受診の目安と何科に行くか

まだ医療機関で調べたことがない方は、内科や循環器内科で相談し、必要に応じて血圧の検査を受けてください。特に、意識を失って倒れたことがある、動悸や胸の痛みを伴う、症状が急に強くなったという場合は、早めの受診が必要です。心臓や貧血など、別の原因が隠れていないかの確認が先です。

私たちは医師ではないため診断はできません。医療機関で安全を確認したうえで、検査に映らない体の側の要因に向き合う。この順番が大前提です。

大人の起立性調節障害の原因

仕事のストレス・睡眠不足と自律神経

朝の起き上がりには、自律神経が交感神経へ切り替わり、血圧を上げて脳に血液を送る働きが欠かせません。慢性的なストレスや睡眠不足は、この切り替えを鈍らせます。夜遅くまで頭が興奮して眠りが浅く、朝は立ち上がらない。大人の場合、仕事のリズムそのものが自律神経の負担になっていることが多いのです。

デスクワーク姿勢と循環の低下

座りっぱなしの生活は、血液を心臓に押し戻すふくらはぎのポンプを一日中働かせません。さらに背中が丸まった姿勢は胸郭を圧迫し、呼吸を浅くします。呼吸は横隔膜のポンプ作用で血液やリンパの戻りを助けているため、浅い呼吸は循環をさらに滞らせます。

朝に血圧が上がりにくい体質に、姿勢と循環の低下が重なる。この構図は、検査で異常なしと言われるめまいとも共通しています。めまいやふらつきを併せ持つ方は、そちらの記事もあわせてご覧ください。

「動きのエラー」として見るFJAの視点

当院では、こうした状態をFJAという評価法で「動きのエラー」として確認します。胸郭や背骨の関節の主運動・副運動、呼吸に関わる組織の滑走、神経による制御。検査の数値に表れない部分に、循環を妨げるエラーが残っていることがあります。エラーの場所が分かれば、体の側から整える道筋が見えてきます。

仕事と付き合いながらの対処法

朝のルーティンを変える

  • 目覚めたら布団の中で足首を動かし、手足をグーパーしてから、座る→立つの順でゆっくり起きる
  • 起きたらまずコップ1杯の水。日中も水分と塩分を意識して補う
  • カーテンを開けて朝日を入れ、体内時計に朝を知らせる
  • 朝食を抜かない(少量でも血圧の立ち上がりを助けます)

急に立ち上がらない、水分を先に入れる。この2つだけでも、朝のつらさが変わる方は多くいらっしゃいます。

職場でできる工夫

1時間に1回は席を立って歩く、座ったままかかとを上げ下げしてふくらはぎを動かす、立ちっぱなしの場面ではその場で小さく足踏みをする。どれも目立たずにできて、血液を下半身に溜めない工夫です。昼休みに10分目を閉じて休むのも、午後の自律神経を整える助けになります。

体の側から整える|当院のアプローチ

セルフケアで変わりにくい場合は、体の側のエラーを整える選択肢があります。当院ではFJAで胸郭・背骨・首まわりを評価して局所を整え、姿勢循環整体で全身の姿勢バランスと血流・リンパの流れを整えます。体はひとつのユニットであり、朝起き上がるための「血液を押し上げる力」を全身から支えていく施術です。

以前来院された30代の会社員の女性は、学生時代から朝が苦手で、立ちくらみと午前中のぼんやり感に悩んでいました。確認すると、猫背で胸郭がかたく、呼吸の浅い状態。胸郭と首の調整、全身の循環を整える施術に朝のルーティンの工夫を重ねたところ、数回目には「午前中に頭が働く日が増えてきた」と話してくださいました。経過には個人差がありますが、長年の「朝のつらさ」に道筋がつくことは珍しくありません。

やりがちな間違い

気合い・根性で乗り切ろうとする

血圧と血流の問題は、意志の力では変わりません。無理を重ねるとストレスで自律神経の乱れが深まり、かえって長引かせることになります。「頑張りが足りない」と自分を責めることから、まず降りてください。

カフェイン・エナジードリンク頼み

朝のコーヒーで一時的にしゃきっとするのは事実ですが、頼りすぎると睡眠の質が下がり、翌朝がさらにつらくなる悪循環につながります。午後以降のカフェインは控えめにするのがおすすめです。

休日の寝だめ

休日に昼まで寝ると、体内時計が後ろにずれて月曜の朝が最もつらくなります。休日も起きる時刻は平日と2時間以内の差にとどめ、眠気は昼の短い仮眠で補うほうが、週明けが楽になります。

まとめ|朝のつらさは、体から変えていけます

この記事の要点

  • 起立性調節障害は大人にも起こる。朝の不調は甘えではなく血圧と循環の問題
  • 失神や動悸を伴う場合など、まず医療機関で確認を
  • 朝のルーティン(段階起床・水分・朝日)と職場での小さな工夫から始める
  • 変わりにくい場合は、姿勢と循環を体の側から整える選択肢がある

仕事帰りに、ご相談ください

きりん接骨院 名駅院は名古屋駅から徒歩3分。お仕事帰りに通いやすい立地です。長年の朝のつらさを「そういう体質だから」で終わらせず、体の状態を一度丁寧に評価してみませんか。なお、お子さんの起立性調節障害については起立性調節障害の子に親ができることの記事をご覧ください。

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